『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第144話
「俺、正月にそっち行くから、それまで元気でやってろよ」
「1人で来るのか・・・」
「1人じゃ悪いか?」
「そんなことないけど、俺、入院とかしてたら何もできないぞ」
「バカ!そんなこと心配すんなよ」
「そうか」
「おう、来年の正月はそっちで迎えるから」
「わかった。楽しみにしてる」
「元気出せ」
「おう、元気出すわ、・・・やりきってみる・・・ありがとう・・・」
受話器をおろして、電話機を眺めた。
根性を入れ始めた中学時代を思い出していた。
【あの頃の僕は考えすぎていた。
先のこと先のことを考えて勝手に失望していた。
今やれることをやる。
そしてやりきると世界が変わることを忘れていた。
それを思い出させてくれた友に感謝する。
そして「あいつに会えてよかった」電話を切った後、心からそう思った。】
★
《最近シティーホールに来てないよね・・・
明日、5時頃いつもの芝生で待ってるよ
チサ》
留学女子高生、チサからのメールが届いていた。
「俺、正月にそっち行くから、それまで元気でやってろよ」
「1人で来るのか・・・」
「1人じゃ悪いか?」
「そんなことないけど、俺、入院とかしてたら何もできないぞ」
「バカ!そんなこと心配すんなよ」
「そうか」
「おう、来年の正月はそっちで迎えるから」
「わかった。楽しみにしてる」
「元気出せ」
「おう、元気出すわ、・・・やりきってみる・・・ありがとう・・・」
受話器をおろして、電話機を眺めた。
根性を入れ始めた中学時代を思い出していた。
【あの頃の僕は考えすぎていた。
先のこと先のことを考えて勝手に失望していた。
今やれることをやる。
そしてやりきると世界が変わることを忘れていた。
それを思い出させてくれた友に感謝する。
そして「あいつに会えてよかった」電話を切った後、心からそう思った。】
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《最近シティーホールに来てないよね・・・
明日、5時頃いつもの芝生で待ってるよ
チサ》
留学女子高生、チサからのメールが届いていた。