『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第8話
都内大学病院のロビーでカンコーヒーを買った昭太郎は外に出て軽く伸びをした。
白い空気を吐いて手を暖めプルタブの音を鳴らす。
足の異常感覚を精密検査して5日後の結果報告の日。
昭太郎は足をさすりながらカンコーヒーを頬に付けた。
(この痛さはぜってー普通じゃねぇよなぁ・・・でも、なんかややこしい病気だったら困るよなぁ、でも、結構元気だし・・・でも健康って言われても痛いしなぁ・・・どっちだったら嬉しいんだ?俺!)と思いを巡らせながら内科の待合にもどる。
アナウンスで名前が呼ばれた昭太郎は診察室のドアを開けた。
少し若めの医者は机に向かい、カルテを見ながらゆっくりと告げた。
「問題・・・ないですね、血液検査も皮膚科の診断も・・・レントゲンもMRIも異常なしです。」
「でも、痛いんですけど・・・」
そう言う昭太郎に「脊髄もMRIで異常はみられないんですが、心配でしたら心療内科で診てもらいますか?」と医者は振り向いた。
「心療内科?」
「データ的には問題がないので、精神的なものかもしれないですね、普段の生活にストレスとか感じていませんか?」
眉間にしわを寄せて首を傾げる昭太郎。
「いや、ストレスとかはあまり感じない方なんで」
「どうしますか?心療内科に紹介状を書きましょうか?」
「いえ、大丈夫です」そう即答して、そそくさと診察室を後にした。
(まぁ、いいか!天下の大学病院が異常なしって事は健康って事だろ、それに大病じゃなさそうだし、OK!ノープロブレム!)と前向きに考えた昭太郎は少し症状が軽くなった気がしていた。
軽くなった気はしていたが、それでも痛みを感じる昭太郎は怪しい健康療法やサプリメントなどを試し始めていた。
★
都内大学病院のロビーでカンコーヒーを買った昭太郎は外に出て軽く伸びをした。
白い空気を吐いて手を暖めプルタブの音を鳴らす。
足の異常感覚を精密検査して5日後の結果報告の日。
昭太郎は足をさすりながらカンコーヒーを頬に付けた。
(この痛さはぜってー普通じゃねぇよなぁ・・・でも、なんかややこしい病気だったら困るよなぁ、でも、結構元気だし・・・でも健康って言われても痛いしなぁ・・・どっちだったら嬉しいんだ?俺!)と思いを巡らせながら内科の待合にもどる。
アナウンスで名前が呼ばれた昭太郎は診察室のドアを開けた。
少し若めの医者は机に向かい、カルテを見ながらゆっくりと告げた。
「問題・・・ないですね、血液検査も皮膚科の診断も・・・レントゲンもMRIも異常なしです。」
「でも、痛いんですけど・・・」
そう言う昭太郎に「脊髄もMRIで異常はみられないんですが、心配でしたら心療内科で診てもらいますか?」と医者は振り向いた。
「心療内科?」
「データ的には問題がないので、精神的なものかもしれないですね、普段の生活にストレスとか感じていませんか?」
眉間にしわを寄せて首を傾げる昭太郎。
「いや、ストレスとかはあまり感じない方なんで」
「どうしますか?心療内科に紹介状を書きましょうか?」
「いえ、大丈夫です」そう即答して、そそくさと診察室を後にした。
(まぁ、いいか!天下の大学病院が異常なしって事は健康って事だろ、それに大病じゃなさそうだし、OK!ノープロブレム!)と前向きに考えた昭太郎は少し症状が軽くなった気がしていた。
軽くなった気はしていたが、それでも痛みを感じる昭太郎は怪しい健康療法やサプリメントなどを試し始めていた。
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