DislikeMan~男なんて嫌い~
気を取り直して、早苗と如月さんの会話の中に入ってみる。
ちょっと無理やりではあったけど、楽しく話すことができた。
それも自分の中では不思議な感じ。
こんなに急に会話に参加しようと思ったこともないし、したところで上手く行くことだってなかったと思う。
やっぱり、早苗のおかげで少しずつ進歩してるのかな。
「あ、付いたみたいだね。…降りて」
藤野さんがまたドアを開けて優しく微笑んでいる。
若干恐縮気味に車を降りて、遊園地を見上げる。
入り口のゲートに掛けてある時計は、3時半を指していた。
「この遊園地にはね、ここしか時計が掛かってないんだって」
時計をじっと見つめてる私に早苗がうんちくを披露した。
確かに、こういう遊園地とかテーマパークって時計ないって言うもんね。
「じゃ、行こうか?」
気づくとロールス・ロイスはいなくなっていて、私たちの前に如月さんが立っていた。
「あ、はい」
なんとも間抜けな声を上げて、私たちは遊園地のゲートをくぐった。