DislikeMan~男なんて嫌い~
がたがた震えながら、足を引きずるようにしてお化け屋敷に向かう。
「恋歌ったら…、なんでそんな震えてんの」
早苗は笑いを噛み殺しながら私に声をかける。
「だって……リアルなお化け屋敷でしょ!?震えないほうが不思議だよ…」
最後のほうは消え入りそうな声。
早苗が平気な顔をしていられる意味がわからない。
「大丈夫だよ、恋歌ちゃん。そんなに怖くないから、実際」
「へ?」
だって、さっき…。
「最初にそう言っておくと、大体の子は何を見ても驚くから」
私の怖がり具合を見て、申し訳なくなったのか、如月さんは苦笑しながらそう言った。
その言葉でちょっと安堵したけど。
でも、やっぱり…。
「怖い…」
私の言葉の直後、目の前には黒く聳え立つ建物。
見るからに、お化け屋敷ですって顔してる。
「…わっ」
「キャっ!?」
早苗が私の耳元で囁いた。
いや、私のすぐ後ろで驚きの声を上げただけなんだけど。
「なに、なんでそんな驚くの」
早苗はもう笑いをこらえることすらしない。
「別にっ」
こんなにびびってる自分が情けなくて、プイっと顔をそらした。