DislikeMan~男なんて嫌い~
「さ、行こうか?」
如月さんの言葉に一瞬体がビクっと反応した。
肯いたのはいいけど、体が全然動かない。
前に進もうっていう気持ちはあるけど、足が言うことを聞かない。
「ほら、恋歌っ!!」
早苗に引っ張られて、やっと歩き出すことができたけど、お化け屋敷に近づくにつれてどんどん足は重くなる。
「やっぱやだ…」
「つべこべ言わない!!ほら、行くよ!!」
早苗が無理やり私の腕を掴んで、その間に如月さんはさっさと3人分チケット代を払ってる。
これ、行かないわけにはいかないね。
諦めて、覚悟を決めると背筋を伸ばして歩き出す。
「お、やる気になったね」
早苗が笑った。
私と早苗の間に如月さんを挟んで、お化け屋敷に足を踏み入れる。
バタンっと入り口のドアが閉まる音でビクっとして、もう涙目。
「びびりすぎだから、恋歌ちゃん」
なんて如月さんは笑うけど、私にとっては生きるか死ぬかの大勝負って感じだし。
「行くよ」
いつまでも入り口付近で止まってても仕方ないから、如月さんの言葉に肯いて歩き出した。