DislikeMan~男なんて嫌い~
まだ俯いている私の顔を覗き込むようにしゃがんだ彼は、いかにも楽しんでるような光を目に湛えていた。
妖艶
その言葉はまるで今の卿渓さんのためにあるかのようで。
その顔がゆっくり近づいてきて、その距離1㎝のところで止まった。
「逃げないんだ」
「え…」
確かに、今日の私はどこかおかしい。
あんなにも易々とキスを受け入れてしまっていて、今も受け止めようとしている。
「ま、それに越したことはないんだけど」
意地悪く笑って、下から優しく口付けを落とす。
それはほんの一瞬で、すぐに離れたけれど、私と見つめあうとまた近づいてくる。
「んん……」
優しかったそれは、だんだんと深く、激しさを増していく。
薪坂さんとは比べ物にならないくらい、やらしい…。
ほんとに一瞬で腰砕かれた……。
彼の唇が離れる頃には、足の力は抜けきっていた。