DislikeMan~男なんて嫌い~
「イヤだ。自分から連絡するなんて私の人生論に反してる」
「あんたの人生論知らないから」
なんて早苗に言われるけど、実際私の人生論に"自分から連絡"なんてないもん。
もっと言えば、反しまくり。
男の人に連絡なんてしないし。
「とりあえず、薪坂さんから連絡ないんだから、行かないかもねぇ」
早苗にべぇっと舌を出してさっさと席に着く。
「恋歌ね___」
早苗が何か言おうとしたけど、タイミングよく先生が入ってきたから、早苗は渋々席に着いた。
「っと……。宮沢、お前に客来てるぞ」
男嫌いなうちにとっては、先生が男ってのも信じられない。
まぁ、女子校じゃないから仕方ないんだけど。
もちろん、女子が6割だから、クラスにも男子はいるんだけど。
「誰ですか」
「さぁ。でもカッコいい男子だぞ。お前の彼氏か?」
「止めてください」
先生の一言で、一気に教室が騒がしくなる。
男嫌いで通ってた私に彼氏が出来たかも、なんて噂のネタには持って来い。
みんなが私を見てるけど、そんなの無視してさっさと教室から出て行く。
早苗がちょっとこっちを見てたけど、大丈夫と目線で答えた。