DislikeMan~男なんて嫌い~
病院に着くと、急ぎ足で受付に行き、薪坂さんの病室を聞いた。
「……206号室」
ここは、大きな私立病院だから5階まであり、沢山人がいて、病室も騒がしい。
2階に階段であがって、通路の左側。
206と言う病室を見つけた。
薪坂さんのほかには1人だけ名前が入っていた。
「失礼します…」
ドアを軽くノックして、そう声をかけてからドアを開けた。
薪坂さんは奥にいて、カーテンが引いてあった。
もう1人の人は、老人で、今は眠っていた。
そっとカーテンを捲って中を覗くと、少し苦しそうな顔をした薪坂さんがいた。
「……恋歌」
急に声をかけられてびっくりしたけど、早苗は神妙な面持ちだった。
「さっき、お医者さんに聞いたんだけど…。薪坂さん、今日を持ちこたえないとダメだって…」
後半は声を詰まらせながら早苗は私に伝えた。
まさか、そこまで重症だったなんて…。
「薪坂さん…。ごめんなさい…」
薪坂さんの手をぎゅっと握って、額に当てながら涙を流す私の肩に、早苗は優しく手を掛けてくれた……。