DislikeMan~男なんて嫌い~
いったいこの花をおいたのは誰なのか。
そしてどうやって、私の部屋の玄関に入ってきたのか。
なぞは多いけど、1つだけはっきりしてること。
……誰かが私の部屋の合鍵を持ってるってこと。
しかも、それは私と早苗と私の親と大家さん以外の誰かがってこと。
「……引っ越せば?」
早苗がもっともなことを言う。
「だけどさ、こういう人ってきっとどこまでも追いかけてくるんじゃない?」
って。
そんな人に追いかけられる覚えないんだけどな。
「へぇ。恋歌もモテるようになったじゃん」
どこか冷やかしてるような笑みを口元に浮かべながら、早苗は言うけど、今はそんな冗談言ってる場合じゃない。
なぜ、こんなにも不可解なことが起こるのよ。
誰かに恨まれてるわけ、私。
すっごい善良に、誰にも恨まれない程度に、バカやってきたつもりなんだけど。
出来るだけ人目につかないように、生きてきたつもりなんだけど。
怖いわぁ。
人生も人間も怖いわぁ。
暗い顔をしてたのか、早苗が私の目を覗き込むように見てくる。
「元気出してね、恋歌。大丈夫だよ。そんな悪い人じゃないって、これ」
「だって花言葉知ってる、これの。……片思い、だよ?」