DislikeMan~男なんて嫌い~
「……その花ね、玄関に置いてあったの」
「え、別に普通じゃん。あんたが受け取ったんでしょ?」
普通に考えれば私の言葉で想像するのはそういうことだろう。
「ううん。違う」
「え?じゃ、誰が玄関に……?」
まだ半信半疑の顔をしてる早苗は頭にはてなを沢山浮かべてる。
「それがわかんないから、困ってんのよ……」
両手で包み込むように抱えていたコップを机の上に置いて、ふぅ…と息をついた。
「誰かが、あんたの部屋の鍵を持ってるってこと?」
「……わかんないよ…。大家さんかもしれないし」
無理に微笑んでみせるけど、実際大家さんだなんて思ってなくて。
自分でも、誰かが合鍵を持ってるんじゃないかって考えが頭を過ぎった。
でも、じゃあ誰が?
私の部屋の合鍵を持ってるのは、早苗と私と親くらい。
その親だって、地方にいるんだから、そんなことできるはずないし、もし花を置いたんだとしたら、メッセージくらい残すだろう。
もう頭の中がこんがらがって、頭痛いわ…。
「ねぇ、早苗と私以外に私の部屋の合鍵持ってる人いない?」
「いるわけないじゃん」
びっくりしたように目を見開いた早苗。
そりゃ、そうなんだよなぁ……。