狂愛ラバーズ
まぁ気にしてもしょうがないし、いつかは馴染んでいくだろうと書類に目を通す。





「海斗さんっ!」





今日は定時で仕事が終り、さっさと帰ろうと足早にロビーを歩いていると愛妻の声。





「か、れん……?」





いつもならその愛しい姿を見てすぐに駆け寄るが、今日は駆け寄るどころか足が固まって動けなくなってしまった。





いつものように可愛らしい服装だが………





「かれん……なんで?」


「海斗さんと一緒がいいの。お揃いにしちゃった。」





その言葉があまりにも嬉し過ぎて、会社だという事も忘れかれんに駆け寄り力いっぱい抱き締めた。




「似合うかな?」


「可愛すぎるよ。」





社員の目なんか言葉なんかどうでもいいから、もっと俺達の世界に深く入り込みたい。




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