狂愛ラバーズ
この時間は既に学校や仕事も終わり、駅周辺には様々な人達が道交っている。





集団の女子高生や男子高生、たむろっている未成年、社会人に恋人達や数メートル先にはナンパ中の人達。





｢いいじゃん、俺達と楽しい所にいこうよー。｣


｢気持ちいい事しよう。ねっ!｣


｢いやです……離してぇ……。｣


｢お嬢様学校って暇でしょ?｣





男3人が1人の女子高生に集っていた。





よくやるなーとその集団を見てみれば、今にも連れて行かれそうなかれんちゃんがいた。





俯き、小さくなってる姿を見て足が勝手に駆け出した。





｢かれんちゃんっ。｣





側に行き、体を寄せると震えて泣いていた。





｢誰お前。｣





見るからに悪そうな少年達。





｢オッサン邪魔してんじゃねぇよ。｣


｢テメェ狩られたいのかよ。｣





まぁ、確かに少年達から見ればオッサンかも知れないがオヤジ狩りは是非とも遠慮したい。





｢僕の彼女に手を出さないでくれないかな。｣





穏やかに事を終わりにしたいのに、そうさせてくれないのが少年もとい不良達というもので。




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