狂愛ラバーズ
先生は日に日に、言葉が冷たくなり、苛立ちを隠さなくなって罰もエスカレートしていった。





「こんな無能な生徒は初めてです。あなたは勉強も運動も出来ない。取り柄など1つもない、何の為に生を受けたのか……いいですか、あなたみたいな人間は役に立たない。たまにいるんですよ…失敗作の人間が。」





体を震えさせる言葉に冷たい口調に軽蔑の眼差しに、とうとう泣いてしまった。





私……生まれちゃいけなかった?




失敗作……いらない……私はいらないの?





「―――っ、ふっ……ひっ……。」

「何を泣いてるんです?本当の事を言っただけですよ?」


「……ひぐっ………ふぅっ……。」

「いい加減、泣き止めっ!お前みたいなクズ見てると苛々するんだっ。取り柄もないくせにのうのうと生きやがって……煩いっ!」


「きゃっ……。」





椅子から落とされ、定規で至るところを激しく叩かれる。





どうして?どうして私は生きてちゃいけないの?





私が生きてると迷惑なの?邪魔なの?





「お前みたいな人間は社会にいらないんだよっ。泣くぐらいなら死んで社会に貢献でもしとけっ。」



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