狂愛ラバーズ
「かれんっ、何を言ってるんだ!失敗作なわけないだろっ!かれんは私と美夜子が望んだ子なんだ。」




怯えて泣きじゃくるかれんちゃんを社長が抱き締める。





「かれん、私と美夜子はしっかりしろなんて言わない。かれんはかれんらしくいて欲しい。」





俺もそう思う。





しっかりの基準なんてわからない。





でも、かれんちゃんはかれんちゃんなりに一生懸命で、けど天然でそんなところがみんなに愛される。





かれんが生まれて来たからこそ、俺はかれんに出会えた。





かれんちゃんがいない世界は考えられないし、かれんちゃん以外は誰も愛せない。





「社長。」


「なんだね。」


「かれんちゃんはいつ退院出来ますか?」


「ああ、打撲だけど言う事だから明日には退院だ。」





それを聞いて、かれんちゃんの手をギュッと握り締める。





「かれんちゃん。僕はかれんちゃんが大好きだよ……大好き以上に愛しちゃってるんだ。これからずっと僕の側にいて?ずっと僕がかれんを守るから。」


「本当……?」


「本当だよ。」





涙で濡れた顔がやっと笑顔になった。




< 82 / 115 >

この作品をシェア

pagetop