狂愛ラバーズ
キスだけじゃ済ませない、余裕もない。





情けないけど、余裕がない自分が嬉しかったりする。





かれんちゃんの漏らす荒い呼吸が心地いい。





気持ちが昂って、体も熱くなって、俺の呼吸も荒くなる。





指と指を絡ませきつく握って、何度も何度もキスをする。





「っ……ハッ……大丈夫?」


「………ぅん…。」





なるべく痛くないようにと思ってるのに、加減が出来ない。





かれんちゃんの口から漏れる、苦痛の声も吐息も全てにそそられる。





強張る体、苦痛に歪む顔、揺れる髪の毛も全てが愛しい。





「っ………海、斗さぁん……。」


「かれんっ……。」





少女が女になる瞬間なんて初めて見た。





可愛くて幼いと思ってたのに、俺の下で啼くかれんちゃんは妖艶で男を欲情させる。





力果て、荒い呼吸のままかれんちゃんを引き寄せ抱き締める。





まだ体力があってよかった。





初めての快感で気絶するかのように寝てしまったかれんちゃん。





ああ―――――一生手離せない。



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