夜空
第1章
「ねえー比奈ちゃんー今日放課後俺と一緒に遊ぼうよー」
―誰がアンタと遊ぶか。
「ねー聞いてる?」
―聞いてるよ。腐る程耳にアンタの声が聞こえる。
男って何を考えてるのか分からない。
自分で言うと自慢みたいになるけど
高校に入ってから私はモテていた。
「比奈ー。帰ろうZE☆」
語尾に☆が付く。
あいかわらずテンションが高い。
星並 天使 ホシナミ ノエル
私の1番信頼できる親友。
その横には…
天使の彼氏が居た。
天使は毎日その日あった彼氏との出来事を話していた。
私は天使がとっても羨ましかった。
「天使ちゃん!俺も一緒に帰りたいYO!」
硫稀が言った。
「は!?絶対嫌だ-…「いいよ!硫君も一緒に帰ろう!」
天使は私の話を聞かないまま硫稀と帰ることを決めていた。
私は硫稀が嫌なのに