夜空
はあ…
今日は最悪だな…
帰る時は天使がいたから良かったけど
途中天使と天使の彼氏、珪君が…
デートのため抜けだしてしまったのだ…
だから今は2人で帰っている。
「比奈ちゃん♪」
私の後ろから抱きついてきた。
「調子に乗るな!
てか、離れろ!!」
ドンッと両手で硫稀を突き飛ばした。
「いいやん♪
俺等もうカップルじゃん?」
その瞬間…
硫稀は左手の指で何かを指した。
私はソーっと指した方向を見ると
『HOTERU』と書いてあった。
やっぱり…こいつはただ私の身体目的じゃん。
私は見なかったフリをして歩きはじめた。
しかも早く。
遠くから聞こえてくる声も全部無視をして自分の家に向かった。