【短】僕は妹と愛を誓い合う

「…でも……」

『え…？』


僕が自問自答していると、凛が再び口を開く。


「でも…嫌だった…」

『嫌…？』


何がだ？

もしかして僕が連れ出してしまった事？

凛の言葉に胸が締め付けられる。


「うん…嫌だったの…直くんが他の人と愛を誓うのが…」


震えた、だけど強い口調で、上目遣いに涙目で見つめてくる凛。


あぁ…僕はどれだけ凛が好き…愛してるのだろう？


凛の一言に行動に一喜一憂。


さっきまで苦しくてしょうがなかったのに、今は嬉しくてしょうがなかい。


だって凛も僕を想ってくれてるんだと分かるから……。


もう一度凛をｷﾞｭｯと抱き締める。