【短】僕は妹と愛を誓い合う
『おじさんだとぉ~』
言いながら凛の頬を両手で引っ張る。
「いひゃい(痛い)!はにゃして~(離して)!」
『ふっ…面白い顔』
「もぉ…直くんの意地悪っ。嫁入り前の女の子に……っ」
離してやった頬を両手で押さえたかと思えば急に言葉をつまらせる凛。
『どうした!?』
「なん…でも…ない…」
なんでもないって感じじゃないだろ!?
俯いてしまった凛の顔を無理やり上げさせた。
『…なんで泣いてんだよ…』
「泣いて…無いもん…」
今にもこぼれ落ちそうな位目を潤ませながら強がる凛。
『なぁ、何か言ってくんなきゃ分かんないから言ってみ?』
優しく諭すように凛に話し掛ける。