精神の崩壊
DVD②(芸術までの工程)
 電話ボックスの中には
 
 『芸術までの工程』
 
 と書かれた、DVDが置かれていた。
 
 警察は、それを署に持ち帰えって、DVDプレイヤーにセットした。
 
 すると、部屋の真ん中に台が置いてあり、その上に宮野あゆみが裸で、手足や頭、胴体等を金具で固定され、泣き喚いている姿が映し出された。
 
 「ギャーーッ助けてーーっ」
 「誰かーーーーっ」
 
 その映像は、前回と同様、ヘッドカメラで撮っているだろう映像の様だ。
 
 〈正春は私だけのもの……〉
 〈誰にも渡さない……〉
 〈ウヒヒッ…クククッ……〉
 
 女の声が聞こえて来た。
 
 〈貴女は、私の正春に……〉
 〈ウヒャッ…許さない…アヒャヒャ〉
 
 そしてナイフが映りこんだ。
 
 刃渡りが、20センチはあろうかと思われる大きなナイフだ。
 
 そのナイフを手に、女は宮野あゆみへ近付いて行く。
 
 〈貴女は、これから……〉
 〈綺麗な彫刻に為るのよ…〉
 〈イヒヒヒッ…嬉しい?…〉
 〈アハハッ…アヒャヒャウヒャ……〉
 
 宮野あゆみは、泣き喚いている。
 
 「嫌ーーっ、止めてーーっ」
 
 そして、遂に女の持つナイフが、宮野あゆみの大腿部に触れる。
< 17 / 112 >

この作品をシェア

pagetop