精神の崩壊
拉致監禁
 正春と千春は、とある山の川でサワガニを捕まえて遊んでいた。

 「お父さん、こっちにも居るよっ」
 「キャハハハハッ」
 「挟まれない様に気をつけるんだぞ千春」
 「うん、解った」

 そう言って、石をひっくり返してはサワガニを追っ掛け回している。

 暫くすると、川下の方から女性が一人登って来た。

 40代半ば位だろうか。

 女性は気さくに声を掛けて来た。

 「娘さんですか?」
 「ええ、そうですよ」
 「可愛いですね」
 「ありがとうございます」

 そして、正春が千春も交えてその女性と世間話し等をして楽しんでいると、女性が飲み物を薦めて来た。

 「良かったらジュースでも呑まれませんか?」
 「ありがとうございます」
 「うわっありがとう」

 正春と千春は、その女性の言葉に甘えて頂く事にした。

 そして、女性から貰ったジュースを呑んで暫くすると、正春と千春は烈しい眠気に襲われ出した。

 そして、正春と千春はその烈しい眠気に誘われるがままに眠りに付いた。

 そして、正春と千春が次に目を覚ました時には、身体をロープで縛られ、何処かの屋敷の床に寝そべっていた。
< 84 / 112 >

この作品をシェア

pagetop