隣人の狂気
血だまりから一歩下がって深々と叔父さんに頭を下げた。

垂れ下がった髪が視界から叔父さんを隠す。

「今まで本当にありがとうございました。表現しきれないほど感謝してます。

そしてさようなら。
余計な事を言い出さなければ仲良くやっていけたハズなのに」

なぜだかおかしくて仕方なく、顔を上げたワタシの表情は笑いをこらえきれてない。

「じゃあね。叔父さんが死ぬ頃を見計らって救急車を呼ぶからね

バイバイ」

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