愛してるの言葉だけで。


また、幸信から『お人好しすぎ』って言われちゃうかもね。


それでも、私は……



「もう、いいよ。これからは本当の意味で友達になろうね?」


「…許してくれるの?」


「うん!」



だって、ずっと怒りっぱなしじゃ先に進まないじゃない?


だったら私は、許して先に進みたい。



「ありがとー!夏希っち大好き!!」



未央ちゃんはそう叫ぶとみんながいるにもかかわらず、私に抱きついてきた。


ちょ…ちょっと!



「あ!私の夏希に抱きつかないでよ!」



ちょうど千尋ちゃんが登校してきたらしく…そう叫ぶと千尋ちゃんも私に抱きついてきた。


ち、千尋ちゃんまで!?

ちょっと暑いー!



「うわ!!……お前ら何やってんの?」



そして、偶然やって来た新井くんに変な目で見られたのは言うまでもなく……


私は顔を真っ赤に染めたのだった。
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