愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

そんなことをぼんやり思っていた私の手が温かいものにギュッと握りしめられた。


「時間が勿体ないですから、行きますよ!!」


香椎くんが私を引っ張るようにして猛ダッシュを始めた。

目的はあの『ジェットコースター』。

私は香椎くんのスピードについていくのがやっとなくらいで。

後ろを振り返る余裕すらない。


「置いてきた二人、気になるの?」

「え?」

「今は忘れて楽しんじゃおう!!」


私のほうを振り返りながら、香椎くんは少年みたいな笑顔でそう言った。


ドキドキするのはなんでだろう?

走っているせいなのかな?

ううん、違う違う!!

香椎くんのこの笑顔にクラックラしちゃってるんだ、私。


ああ、うう、ああー!!

これってもう完璧デートじゃーん!!

忘れちゃっていい?
忘れちゃっていいよね?

香椎くんが『執事』ってこと、今の時間はもう完璧忘れちゃっていいよね?

だって香椎くんだって言ったじゃない。


『今は忘れて楽しんじゃおう!!』って!!
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