ピエロ
一旦雅人はベッドを降りた...。

その間でも私は

「助けて

優...」

何回も呟いた

もしかしたら

助けてくれるかもしれない

そんな叶わない

儚い夢を見ていた...。

[ゆぅきぃ]

雅人の持ってる物を見て

死にたくなった

だって...。

ロープに

猿轡...。

簡単に言えば

拘束具...。

目の前が真っ暗になった...。

「ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ」

[ワガママ言わないの]

雅人の力は強くて

それに媚薬のせいで

あんまり力が入らない...。

抑えつけられながら

徐々に縛り上げられていく...。

痛いよ

ロープに肌がすれて

火傷みたいな痛みが走る

[はい

これくわえて...。]

雅人は口の前に猿轡を

運んで来た...。

私は固く口を閉ざした

けど雅人は

口を強引に手で開けてくる
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