続・恋する心は“あなた”限定
由優の部屋を出た俺は、あまり音をたてないように階段を降りていく。
リビングの前を通ると、部屋の明かりが点いていた。
由優のお母さんたち、起きてるみたいだな…。
心配してるだろうし、由優のこと伝えておこう…。
リビングのドアを開けると、テレビを見ていた由優の両親がこちらに気付いた。
「あら、理緒君!どうしたの…?」
由優のお母さんは驚きながら、ソファーから立ち上がると、俺の方に駆け寄ってきた。