続・恋する心は“あなた”限定
「由優がさっき起きたんです…。熱も少し下がったみたいで、ちょっと安心しました…。タオルが温くなったんで冷やしなおそうかと思って…。」
「そうだったの…。理緒君には、ずっと付き添わせちゃってごめんなさいね…。疲れたでしょ?」
心配そうな表情で声をかけてくれる由優のお母さんに首を横に振った。
「無理言って傍に居させてもらってるので、気にしないで下さい…。」
「理緒君、ありがとう…。こんなに優しい男の子が由優の彼氏になってくれて、本当に嬉しいわ…。ね?お父さん…!」
リビングのソファーでくつろいでいた由優のお父さんも、その言葉に、ニコニコしながら俺を見てくれていた。
由優の両親にそう言ってもらえるのって、ありがたいよな…。