続・恋する心は“あなた”限定
毎日の光景とはいえ、どうも慣れない。
それは由優も同じみたいで、いつも戸惑いながら俺の方を見てくる。
その表情で上目遣いされると、俺も抱き締めたくなる衝動を抑えるのに必死だ。
「おはよ。悪いけど…退いてもらっていい?」
由優には決して見せないような無愛想な表情で言ってるはずなのに、女子には効果がない…。
一応、道はあけてくれるけど、“カッコいい”とか“クールな所がいい”だとか…
そんな言葉が聞こえてくる。
でも、何とも思わない。
特に何も感じないんだ…。
本当、由優だけにしか興味がないんだな…俺。