《それが罪だと言うのなら、私は喜んで罰を受けよう…。》
敵か味方かの判断が出来ないシンは、目の前に現われた黒髪の男を警戒して慎の体を抱き締めるようにかばって見せた。
黒髪の男は、微かに笑みを浮かべるとまずは金夜叉を退けるのが先決と、槍を取り上げてその腹に蹴りを叩き込み仏界へと送り返してしまった。
【さて、小さな騎士。その人を助けたいか?】
「たすけて…っ、まこがいなきゃ…おれ。ひとりになっちゃうよ……やだぁ、まこ…おきて。」
【そこを退け、治せないだろう?俺も、この方には、消えて欲しくないんだ。】
「うん、まこをなおして?」
シンはようやく目の前の男が敵ではないと理解したのか、慎の上から退くと男が傷を治療するのを黙って見ていた。
もう、その目に涙はなかった。
黒髪の男は、微かに笑みを浮かべるとまずは金夜叉を退けるのが先決と、槍を取り上げてその腹に蹴りを叩き込み仏界へと送り返してしまった。
【さて、小さな騎士。その人を助けたいか?】
「たすけて…っ、まこがいなきゃ…おれ。ひとりになっちゃうよ……やだぁ、まこ…おきて。」
【そこを退け、治せないだろう?俺も、この方には、消えて欲しくないんだ。】
「うん、まこをなおして?」
シンはようやく目の前の男が敵ではないと理解したのか、慎の上から退くと男が傷を治療するのを黙って見ていた。
もう、その目に涙はなかった。