Eternal Journey 〜永遠の旅路〜

『メリルさん、大丈夫ですよ、忍がこんな状況なのに僕達がしっかりしないでどうするんですか、だから頑張って下さい』


政次はそう言うとメリルの頭をポンポンと2、3度軽く叩くと笑顔をみせた、メリルはうんっと頷くと泣くのを止めた


『政次くんぁりがとぅ、頑張るね♪でも少し安心したらお腹空いてきちゃった』


政次は先程食堂でお腹を満たしてきたのに…と思いつつ苦笑いしながら答える


『この作業が終わって忍の状態が落ち着いたら下でご飯にしますか。
しかし…出血が酷過ぎる、傷は治せても流石に血液は…』
政次が考え込んでると、外からせわしく階段をあがってくる足音が聞こえる
その足音は政次達の部屋の前で止まり静かになる、それに気付いた政次はメリルに


『メリルさん、見て来てもらえますか？』

『いいよぉ〜』


メリルが立ち上がった瞬間に
トッ…トントン、とドアをためらい気味にノックの音が微かに聞こえた


『す…すみません…あっ、あのっ、しっ、忍君が…あの…運ばれてたのみっ、見て…心配で…』


ノックの次は微かな声が聞こえた