半熟cherry
『ちょッ、涼真?!』
「……なに〜?」
涼真はソファーの上で大きく伸びをしてる。
『ココに誰か呼んだの?!』
「俺の助っ人」
しれっと言う涼真。
『はぁ?!』
何考えてんの?!
ココ、私んちだよ?!
口をパクパクさせたままの私に。
涼真はニヤニヤしながら言った。
「お前も嬉しいと思うぜぇ」
はぁぁぁぁぁ?!
嬉しい?!
自分の家に勝手に人を呼ばれて。
嬉しいなんて思えるワケないでしょッ?!
ピンポーン。
その時。
私と涼真の間に。
来客を知らせる音が響いた。