半熟cherry
「お、来た来た♪」
来客を知らせる音に。
涼真が玄関に向かった。
『ちょッ!!涼真ッ?!』
勝手に他人を呼ぶ涼真。
勝手に玄関に向かう涼真。
……ココはアンタの家じゃナイ。
涼真の勝手さには。
ため息しか出ません……。
「ま、入れよ」
どうやら来客はリビングに通されるらしく。
ドアを挟んで廊下から声が聞こえてくる。
もうどうにでもして…。
半ば諦めモードな私。
さっきまで涼真がうたた寝をしていたソファーに身を沈めた。
ウチの高校の生徒じゃなきゃイイわ…。
そんな私の気持ちなんて全く気付こうともしない涼真。
来客と話しながらリビングに入ってきた。
「ココ、お前んちじゃないだろーが」
「俺んちみたいなモンだし」
『…はぁぁぁぁぁッ?!』
リビングに入ってきた。2人を見てビックリ。
……リビングに私の叫び声が響いた。