GODDESS
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あたしにシャワーをかけて、自分もシャワーを浴びている彼に、思わず熱い視線をおくってしまう。

小さい頃の彼を知っているだけに、今の彼がどれだけ変わったのかがわかっているし…


この身体にあたしは…


その上、思考がおかしな方向にいってしまって、身体の芯がクッと熱くなっていくのもわかった。


「…っちえり、」


顔が熱い。


「ん?」

「キスしてもいい?」


あーくんはそういうと、あたしの返事も待たずにその唇であたしのを塞いだ。

そして唇、首筋へとそれはくだり、デコルテに赤い花を散らしていく。

ほてりを増していく身体があたしをさらにおとしていった。


「…っ…あっ!」

「ここ、いいの?」

「やだっ…あ…」


そんな問いにさえ答えられないくらい乱れるあたしに、彼は可愛いと言ってくれた。


優しいセックスの仕方がわからないって言ってたけど、葵は十分、あたしに優しくしてくれてるよ?


「やっ…も…ぅ…ムリッ…」

「ハッ…ッ…ちえりッ!」


ドクンッと胸が鳴った。
頭の中が真っ白になる。

だけど、

葵の体温、汗、吐息、鼓動…彼を纏う全てのものをしっかりと感じていた。


何回味わっても、
味わいきれていない気がする。

そんな不思議な果実。

あたしは意識が飛ぶまで葵を求めた。
葵もあたしを求めてくれていた気がした。

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