GODDESS
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次の日、
目覚めると隣にあーくんはいなかった。

こんなものか、と気怠い身体を起こしたのを覚えている。


「ちえりっ!おはよっ」

「おはよう、ナツメ。今日も早いね。」


そして、あたしは日常に戻っていったわけだが、いくつか変わったことがあった。


「それはこっちの台詞よ。万年遅刻ギリギリの女が出勤30分前に来てるって…一体、どうしたわけ?」


まず、仕事前の一服と、休憩室で同僚の阿原ナツメとコーヒーを飲むことが日課になりつつあること。

そして、


「居酒屋通いがなくなったからかな。」


あの恒例の居酒屋通いがなくなったこと。


「嘘っ!?もう、吹っ切れたの?」

「うん。なんかどうでも良くなっちゃって…いろいろごめんね。」

「それは良いけど…お肌がツルツルなのと関連があるの?」

「ぶっ!」


おかしなナツメの問いにあたしは思わずコーヒーを吹き出しそうになった。


なっなんてことを聞くのよ!


「…ふふ。やっぱりね。新しい人見つけたんだ?」

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