GODDESS
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思考をサッと切り替えて、あたしは仕事に取り組んだ。

なのに、


「里崎ー」

「はーい。」

「これ、頼む。」


そう言って専務が出してきたのはとある資料。


もしかして…


「まとめといて。今日中に。」


この瞬間に、あたしの残業が決まった。


サイアク


席に戻る途中でナツメと視線が交わる。

そんな彼女の顔にはドンマイと書いてあった。


メールくらいならできるかな?


そう思い至ったあたしは携帯を開くと、アドレス帳から彼の名前をひいた。

“椎名 葵”


でも、なんて送れば良いんだろ?
“明日ヒマ?”とか?

そんなの馴れ馴れしいよね…

本当、どうしよ


がっくりと肩を落としたあたしは、パソコンに向かった。

パソコンの前だと自然に仕事モードに入るあたしは、いつの間にか夢中で仕事をしていて…


「あ…もう10時じゃん。」


資料をまとめ終わった頃にはすっかり日も暮れて、夜空一面に星が輝いていた。

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