GODDESS
.

自動トビラが開いて、あたしはすぐに叫んだ。

柱によりかかり、マフラーに顔を埋めている愛しい彼に向かって―…


「ごめんっ!いつからいた?」


白い息を吐きながら、途切れ途切れにならないように一気に話した。

情けなくも肩で息をするあたし。


本当、体力ない…


「ちょっと前から。それより走ってきたの?」

「…うん。あーくんを待たせるわけには行かないじゃん。」


こんな寒空の下に…

それに、
早く逢いたかったから―…


「ちーちゃん。」


きっと湯気があがっているだろう、それくらいほてっていて、軽く汗をかいている身体。

あたしは極寒の冷気にさえ、気持ち良さを感じていた。


「…ん?」


あたしは上がる息を抑えながら、顔をあげた。


「今からデートしよう。」

.
< 37 / 40 >

この作品をシェア

pagetop