この想いは・・・。

トイレに入ると涙が自然に流れた。


喉が熱かったのは涙を我慢してたからだったんだ。



晴子は宏太のことが好きだった―――――


そんなこと全然知らなかった。



あたしはずっと宏太しか見ていなかったから。




ずっとずっと・・・宏太しか好きになれなかったから。



でもそんな宏太はずっと晴子が好きだった。



そして晴子も宏太が好きだった。


あたしたちの恋の矢印は一直線じゃなかったんだ。



宏太と晴子は向かい合っていたんだ。




そんなことあたしは知らずに宏太の矢印があたしに向けばいいのにって思ってた。


「あたし・・・バカみたい」



宏太と愛子さんの結婚。


宏太と晴子は昔は両想い。




なにもかも知らなかった。



あたしは・・・なにを見てきたの?


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