この想いは・・・。
「寂しい?」
晴子はあたしをじっと見つめて言った。
「な・・・なんで?」
晴子の目はなんでも見透かしているようで怖い。
晴子の目は・・・――――
まるで・・・あたしの気持ち・・・宏太への気持ちを分かってるみたいで怖い。
「そっか。あたしは少しだけ寂しいな・・・宏太は初恋の人だったから」
「えっ・・・」
ビックリして持っていたカップを落しそうになった。
「晴子・・・宏太のこと好きだったの?」
「え?知らなかった?うん、好きだったよ」
あたしが一生懸命口を動かして聞いた質問に晴子は普通に答える。
「いつ?」
なんだか喉が熱い。
声が出しにくい。
「小さい頃から高校生になるまで好きだったよ」
晴子は少し照れた顔をして言った。
でも、あたしはそんな晴子を冷やかす余裕なんてなくて
「ごめん、ちょっとトイレ行って来る」
「うん・・・?」
逃げることしかできなかった。