この想いは・・・。

中に入っていたのは


「時計?」


カチカチ秒針が動いていた。



ピンクでとても綺麗な時計だった。


紙きれを開いた。



そしてやっぱり紙きれには一生懸命綺麗な字で書こうとして、反対に震えた字になっている文字があった―――――――




『坂野へ

いきなり会社に行くと
坂野が会社を辞めたと
聞いてすっげー驚いた。


そして、すっげーショック
だった。

あんなに一緒にいたのに
1個も相談すらなしに
会社を辞めるなんて
ひどすぎじゃねーか?(笑)



坂野と一緒に働いた時間は
一生で考えたら全然少ない
けど、俺にとってすっげー
楽しかった時間だった。


坂野と一緒に入社して
仕事できて良かった。


ありがとう。


そっちでももう仕事
みつけられたか?


坂野に俺が送る
プレゼントは時計!

1秒1秒時間を大切に
してもらいたいから
それあげた。


坂野とはもう仕事が
一緒にできねーけど
お互い頑張ろうなっ!


元気でな!


じゃー、またな!



谷口より』


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