この想いは・・・。
1人1人コメントを見ていると、自然と目が止まった。
「暁、ご飯さっさと食べちゃって」
「ごめん、ご飯いらない」
「暁?」
「あたしちょっと出掛けてくるね」
「ちょっと、暁」
あたしは心配するお母さんを無視して色紙を箱に入れ、箱ごと持って外に出た。
向かった場所は静かな公園。
公園に着くとベンチに座り空を見上げ、もう1度色紙を見つめた。
目に止まるのは、1人のコメント。
頑張って綺麗な字で書こうと思って反対に震えた字になっている文字。
それがとても懐かしい字だった。
『元気にしてるか?そっちでも坂野らしく笑って頑張れよっ!
谷口より』
何度も何度たった2行しかない文章を読んだ。
谷口くんがあたしの為に書いてくれた文章。
それがなにより嬉しかった。
箱に入っている袋を順番に取り出して開けてみると色んな物が入っていた。
お菓子
香水
アクセサリー
人形
スケジュール帳
みんな・・・ありがとう。
最後の袋を開けるみると箱と紙が入っていた。
なんとなく誰かは分かった。
箱を開けてみた。