バレンタインのキセキ。
ファーストキス
朝。
お母さんに起こされ起床。
ボーッとする頭。
あたし、昨日竜とバイバイしてそれからどうしたんだっけ?
あ、そうだ。
考えたままお風呂入って、逆上せてそのままベッドで寝たんだ。
頭の整理がついたところで、あたしは1階に下りていった。
『…ぉはよー』
まず寝ぼけたまま挨拶。
あー、眠い。
あたしかなりの低血圧。
顔洗って、目を覚まそうと思った時――…、
リビングのソファーに、茶髪の髪にところどころ金の入った、長く綺麗な髪が目にはいった。
『お姉ちゃんっ!?いつ帰ってきたの!?』
正体、お姉ちゃん。
「ん、真李奈〜お久♪ついさっき到着!!」
相変わらずなテンション…。
あたしの姉、天宮さきや(アマミヤサキヤ)は、大学生2年生の19さい。
凄く頭のいいところに通っていて、前住んでた家と学校の距離が遠かったからこっちに引っ越してきたわけで。
あまり、会う事ができなかったから今日久しぶりの再会。ということ。
「真李奈、顔洗っておいで。寝ぼけたままよ」