バレンタインのキセキ。




あ、そうだった。
顔洗わないと。



――――――……



「真李奈、昨日聞けなかったけど学校はどうだった?」


4人用テーブルに座り、朝ごはんを食べる。



あたしの向かいにお母さん、隣にお姉ちゃん、そしてお母さんの隣は、只今出張中のお父さんの空席。



『めちゃ楽しかった!!実咲と愛里菜と竜と浬と幸と仲良くなったんだよ!』



あたしは自慢げに、向かいに座る質問してきた人に答えた。



「そう、良かったわね♪」
『うん♪』



あたしのお母さんって、アレだ。



おっとり系というか、
天然というか…。



とにかく話してたら、お母さんのペースに乗らされる。



まぁ、今の会話には問題ないけどさ。笑




それから、朝ごはんを食べ終え自分の部屋へと再び戻り、ドレッサーの前に座る。



昨日買ったコテで髪をいい感じに巻く。


普段ストレートだから、新鮮だ。



そして、制服に着替えようとしたところでまさかのお姉ちゃん、入室。



着替え中だったらどうすんの!!!

まぁ、女同士だけど。
ビビるじゃん!

いきなりで。




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