丘の上より
「…わかんない。
でも、急にどっかがなくなってしまったようだよ…。」
男の子は微笑む。
手を掴んだまま、立ち上がる…。
『―――僕もです。』
健史は驚く。
『えへへ』と笑いながら、照れくさそうに言った。
『…サキが消えてこの数年を過ごして、たけしと同じような気持ちでした。
何百年が一瞬のように過ぎ去ったはずなのに、今はものすごく長く感じます…』
男の子は健史から手を離した。
『―――ねぇ、たけし…。
これは
淋しいって気持ちじゃないでしょうか…?』
いつのまにか、男の子も泣いていた。
健史よりも大粒で…。