丘の上より



アクマは隣に人影を見る。



「え」




白い姿の女性だった。





彼女が男に声をかける。






「――あなた…。」





「!」




男にとっては懐かしい声色。




男は持っていたカバンが手から抜け落ちる…。




「幸恵…」




女性の正体は男の妻、幸恵の実体だった。





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