カラダから始まる恋ってありますか?
「それで?それで、どうしてこうなったの?」
変わらずベッドの上で布団で胸を隠しながら、俺の話をジッと思い出すように聞く彼女。
「あっ…いつまでも、そのままじゃなんだから。良かったらシャワーでも浴びてきなよ」
朝メシ準備しておくからさと、彼女にシャワーを浴びるように勧めた。
「あっ…けど、ここって?」
部屋の中をキョロキョロしながら聞く彼女。
あっ、そっか。まだ言ってなかったっけ。
「ここ、俺のアパートの部屋。どうして君がここにいるかは、後で説明するから」
いつまでも、そんな格好のままじゃ風邪ひいちゃうしさ。
それに、また抱きたくなっちゃうし。
一度、スッキリしてからの方がいいと思うから。
「あ、あと。俺、1人暮らしで他に誰もいないから気にしないで」
そう言うと、彼女は少し戸惑いながらもニコッと微笑んだ。