カラダから始まる恋ってありますか?

そんな時だった。

『もしもし。愛美?』

「あっ、由実?やっと出たぁ、心配してたんだよ。どう?元気?」


『元気だよ。ごめんね。心配かけて』


何コールかで、やっと出た由実の声は、いつもと同じ声で、あたしはホッと胸を撫で下ろした。



「うぅん。あたしこそ、連絡するの遅くなってごめんね。今、なにしてるの?」

『今?うんちょっと。出かけてるんだ。後でまた連絡するね』


電話くれてありがとうと切れた電話。

由実、今、どこにいるんだろう?

自宅じゃないみたいだし。

けど、元気そうだったから良かった。

「どうだった?」と赤信号で止まった車の中で、あたしの顔をのぞき込むように聞いてくる裕介さん。

「元気そうでしたよ」笑顔で答えたあたし。


「そっかぁ。良かった。じゃあ、心おきなく楽しめるね?」と言った裕介さんの瞳にドキンと鳴るあたし心を乗せた車は

青信号に変わったのを合図に、また走り始めた。




< 153 / 382 >

この作品をシェア

pagetop