カラダから始まる恋ってありますか?
そんな時だった。
『もしもし。愛美?』
「あっ、由実?やっと出たぁ、心配してたんだよ。どう?元気?」
『元気だよ。ごめんね。心配かけて』
何コールかで、やっと出た由実の声は、いつもと同じ声で、あたしはホッと胸を撫で下ろした。
「うぅん。あたしこそ、連絡するの遅くなってごめんね。今、なにしてるの?」
『今?うんちょっと。出かけてるんだ。後でまた連絡するね』
電話くれてありがとうと切れた電話。
由実、今、どこにいるんだろう?
自宅じゃないみたいだし。
けど、元気そうだったから良かった。
「どうだった?」と赤信号で止まった車の中で、あたしの顔をのぞき込むように聞いてくる裕介さん。
「元気そうでしたよ」笑顔で答えたあたし。
「そっかぁ。良かった。じゃあ、心おきなく楽しめるね?」と言った裕介さんの瞳にドキンと鳴るあたし心を乗せた車は
青信号に変わったのを合図に、また走り始めた。