カラダから始まる恋ってありますか?
「やっぱりいいなぁ~ここは…なんていうか自然から元気もらえてるっていうかさ」


「うん…いいですね」


クルリと体の向きを変えて、手すりに寄りかかりながら背伸びをする裕介さん。

「俺ね…夢があるんだ」

「夢、ですか?」


「そう。夢」



裕介さんの夢って、どんな夢なんだろう?


「俺ね、自分がデザインしたインテリアで、ここみたいに誰もがゆっくりと寛げるような場所を造りたいんだ」


「寛げるような場所?」


「そう。誰でもホッとできるような、そういう場所」


インテリアのデザインがお仕事である裕介さんの瞳は、希望に満ちていて。あの海みたいにキラキラ輝いていた。


あたしは…裕介さんがそばにいてくれたら

それだけで、それがどこでも、どんな場所でもホッとできる場所になるよ…。

思わずそう口にしそうになった言葉を、喉の奥でゴクリと飲み込んだ。




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