カラダから始まる恋ってありますか?
「て、店長。すみません」
うちの店の店長 矢沢さんは、あたしより3歳年上で、ここのオーナーの1人息子。
顔は整った綺麗な顔で店長を目当てにくるお客様もいるんだけど…
「よろしく頼むよ」
「はい」
ニコリともせずに、店の奥に消えていった店長の背中を見送った。
あたしにとっては店長は、怖い存在でしかないんだよね。
「じゃあ、愛美。俺もうそろそろ戻るね。仕事終わったら一緒に帰ろう」
それに比べて、ニコッと笑う裕介さんの笑顔、相変わらず優しくていいな。
「うん。分かった。待ってるね」
そう言って、市川さんと一緒に店の自動ドアをくぐる裕介さんに、笑顔でバイバイした。