カラダから始まる恋ってありますか?


「そう…だよな…」


ジュンは、そう言うと、さっきとは違った明るい笑顔で微笑むと



「今の冗談。忘れて」と明るく言って、ニカッと笑った。
あたしも「うん。分かってる」と頷いた。


青信号で再び動き出した車の中。



あたし達は、何も話さないまま切なく響くメロディーに耳を傾け



あたしは窓から見えたチカチカと光る街頭を横目で眺めていた。




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