カラダから始まる恋ってありますか?

「話って…なに?」


ジュンの顔を見ないまま、人通りの少ない路地裏でジュンと距離を置いているあたしにジュンは



「きのうは、ごめん」



苦しげに言葉を紡いだ。


謝られても、突然あんな事をしたジュンを簡単には許せない。


そう思っていたけど、あのキスはジュンの車に乗ったあたしにも責任があるから…。



「もう、いいよ。終わったことだから。お互い、忘れましょう」



そう言ってジュンの顔を見上げたら


「終わったこと…か」と苦しそうな瞳で言われた。



そんな苦しそうな瞳であたしを見ないでよ。


あたしとジュンは、もう終わったんだよ?



「もう…やめようよ。こんなの…」




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